マイライフセミナーから見えた世界

――各自の中にある,誰もが快適に暮らせる社会の姿

11月27日セミナー参加者6人は、5泊6日のセミナーを終えて、
それぞれが暮らす地域に旅立ちました。

セミナーの暮らしについて。
「目の前の人の話や考えを聞いて感動するのはいつ以来のなのか。年齢も経験も立場も違う人たちが集まって、最初はどうなんだろうかと思ったけれど、朝から晩まであれだけ話せたのは驚きです」

「・・最初は周りの雰囲気を気にしていた部分もありましたが、参加メンバーと打ち解けて、話しやすい空気を感じられるようになってからは、自然に自分の過去の経験やその時の思い・思考を伝えることができました」

「あっという間の時だったけど、楽しかった。最近、使っていない脳を使って、ノーミソが活性化したかな?」

「大事なのは自分の気持ちをそのまま正直に話せるか、が重要なことだと気がついた」

セミナー5日目の夜、みんなで各自が描く「ほんとうの社会」を出し合った。
世界中が他人同士ではなく、家族のようになったらどうなるか。
「警察の必要もない。軍隊も要らない。政府もいらないし、国境も無い、争いの無い安心して暮らせる社会」

「理想の社会像を各自が描いたとき、それは絵空事ではなく、むしろ実現可能であるとの思いが湧いてきたのは意外だった。理想的な社会。それは思いのほか近くにあるのかもしれない」

最終日の朝、アズワンコミュニテイの社会見学をしました。

ああ、SCS小さい











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旅立った参加者一人ひとりの感想に触れて、この間、自分をありのままに観察し、お互いに出し合って、それぞれの中に育まれたものがどんなふうに現われてくるか、今からはじまるのかなと思いました。
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11月マイライフセミナーはじまる

今年最後のマイライフセミナーが、11月22日午後から
サイエンズスクール鈴鹿研修所ではじまりました。
岩手県から40代、30代の男性が2人、仙台方面から60代、
7代の女性2人、東京から20代男性、韓国から40代男性が
参加しました。
スタッフ3人を含めて、27日までともに過ごします。
年齢、出身地、職歴、人生経験の違う人たちが幸福な
生き方、幸福な社会への道筋を探ります。
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サイエンズは国境を越えて

11月10日韓国からオム・セースンさん(43歳)さんが鈴鹿に
やってきた。
11月22日からマイライフセミナーに参加する。
その後、半年滞在して、サイエンズスクールの各種コースに参加する。
オムさん










13日にはジン・ジュニョさん(32歳)も鈴鹿にやってきた。
彼は、今年6月アズワンを訪問した。帰国後、江華島で
開催されたマイライフセミナー、内観コースで自分を観察
する面白さを体験している。これからの人生を模索している。
1月には「自分を知るためのコース」に入る予定。
ジュニョ










来年1月には、キム・セリさん(32歳)が3回目の鈴鹿来訪。
長期のビザが取れて、ジュニョくんの通訳したり、自身も
毎月内観コースで人としての成長をしていきたいと願って
いる。
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4月からは、日本国内でも長期に鈴鹿に暮らして、
サイエンズの考え方や、サイエンズを基にした人と社会の
探究を希望する家族もやってくる。
”サイエンズの留学”と、言えばいえるかも。


振り返ってみると、昨年ぐらいから韓国やブラジルから、
それぞれの動機や願いがあって、”サイエンズ留学”を
する動きがあった。

イ・ソリさん(20歳)は昨年韓国のサンマウル高校を卒業
した後、1年間アズワンで暮らした。
その間、スクールのコースにも入って、将来の生き方を
学んだ。
イソリ











おなじ高校の同級生のキム・ヒジンさんも、3ヶ月の
アズワン体験をしながら、マイライフセミナーにも
参加した。帰国して、「自分を知るためのコース」に
入っている。
ヒジン











ブラジルからは、昨年2月ウリさん(50代女性)が来訪
した。
ドイツ出身で、環境活動をするなかで、ブラジルに
渡り、ある時ブラジルで内観コースに入ったことが
キッカケで、サイエンズスクールを知ることになった。
英語の通訳で、マイライフセミナーに参加。
その後、各種コースにも積極的に入って、サイエンズの
核心を探ろうとしていた。8月帰国。
ウリ














その年3月、マルセリンさん(50代女性)もサイエンズ
スクールの各種コースに参加するため、3ヶ月の予定で
鈴鹿に滞在した。
彼女はスイス出身で、ブラジルの日系2世の夫を持つ。、
ウリさんとマルセリンさんは、サイエンズの探究を
お互いの暮らしのなかで深めていった。
マルセリンとウリ











若いブラジル人、マテウスくん(20歳)も2ヶ月ほど
”サイエンズ留学”をした。
子どものとき、日本語のある環境で育った。
日本語でスクールの各種コースに参加。
サイエンズに対する探究心並々ならないものが
あった。
滞在を延ばしたいという気持ちだったが、
ビザの関係で、残念、いったん帰国となった。
まテウス












昨年は、韓国からもキム・セリさんが6ヶ月、パクジンスンさん
が2ヶ月、鈴鹿で暮らしながらサイエンズスクールのコースで
それぞれの中にあるテーマについて観察していた。
今は、韓国の青年共同体”ウドンサ”で、仲間とともに、
家族のようなつながりのコミュニテイを目指して暮らしている。
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「誰もが安心して幸福に暮らせる社会」
「争いのない、幸せな世界」
静かに内省すれば誰もの願いではないだろうか。。

世界、国内問わず、そのためのさまざまな活動や試みが
行われている。
その一つとして、サイエンズスクールがあり、サイエンズの
入門コースとして「マイライフセミナー」があります。
各自にある願い実現に向けて、活用してほしいと願っています。




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10月コース開催レポート

気がつけば、もう晩秋に入っている。
9月末の御嶽山の噴火以来、台風18,19号の日本列島縦断など自然と人為の調和とは見えない現象がつづいた。
亡くなられた方々に合掌。

10月サイエンズスクールは、内観コースはじめ各人内面の成長をテーマに各種コースに多くの人が参加した。

○10月開催レポート
<内観コース >     10/5~10/11
 今回は1週間の参加者が4人、うち20代の青年2人が参加した。短期内観には、4名の人が参加した。

<自分を知るためのコース>  10/12~10/18
 女性3人が参加した。
      
<人を聴くためのコース>   10/11~10/14
 期間は短いが、密度の濃いコースだった。“聴く”が実現するにはまず、“自分の聴く”がどうなっているかを知るところから。
 
<自分を見るためのコース>  10/20~10/23 
  男性2人、女性2人で、自分の実例を出しながら、“自分を見る”とはどういうことか、具体的に検討した。

       
○参加者の感想の抜粋を紹介します

<自分を知るためのコース>
50代 女性
一週間が、あっという間だった。(中略)
検討したことのほとんどは、「自分の中で起ったり認識したりしていること」と、「事実、実際は?」を分離することに終始するように思われた。
最初 なかなか自分の中に落ちていくかんじ、確信をもてるかんじになりにくかったのであるが、例題をあれこれ変えていただいたり、図にしていただいたり、自分以外の参加者の話を聞くことや、夜 一人で振り返ったり観察したりすることで、だんだんに自分の細胞に溶けてゆくように感じた。

自分はいつも、「自分の出す選択や答えに自信がない」と感じたり、「どうして『これが確かだ、間違いない』と(他の人は)決めれるんだろう?」と思うことが多かった。
自信がないというのは、自分の思うことや感ずることが心もとないということではなくて、結果(事実)がどうなるかわからないのに、相手がどう捉えるか反応するかわからないのに、明日何が起こるかわからないのに、、、という種類のものだったのだけれど、自分の確信の持てなさや疑問のありかが少しはっきりしたような気がして 安心することができた。

自分にも決めつけや思いこみはもちろんあり、これからもそれに気づくたび 自分をみつめたり 検討したりする材料としてゆけばよいのだと思えたり、細かいことはあるにせよ、とても強いきめつけや思い込みの例は、だいたいが「過去 こんなことがあったな」と振り返る中にあり、これからもこのまま 決めつけや思いこみをだんだんなくしてゆけるといいな、と感じた。

自分にはそれ以外に、触れるとつらかったり 反応したりする部分がいくつかあるな、ということが今回の検討を通してよりクローズアップされたように感じ、そこをどうしてゆくか、別の検討課題として(根っこが 決めつけや思いこみに由来する部分と、違う種類のものもあるな、と自分では感じた)と
認識されたので、それもこれからのコースや内観や、自分の日常の中でみてゆければいいな と思う。

子供の頃から 何がきっかけだったか、まるで呪文のように「ほんとうのこと。本当のことが知りたい」と思い続けてきたことが、「事実、実際を知りたい」ということだったんだな、と最終日に半ば確信のように感じる瞬間があった。
これから 検討し続けてゆくことと、このまま進んでゆけばいいのだな ということの両方に出会うことができた一週間だった。


<人を聴くためのコース>
60代男性
心を聴こう、聴こうとしてきたが、何を聴いてきたのでしょう?
言葉を聴いて、それに反応して、あれやこれやと想い巡らし、自分の中で治まっている恰好で、相手の心に届く以前の状態です。本当に相手は何を言いたいのでしょうか?
耳を傾ける、そこに到るには、自分の中のカラクリを理解して、ようやく触手が伸びていないことが自覚できる。

Yさん「今日はお腹がすいたわ」
私  「何か食べたら」

こんな会話をしたのですが、全然、Yさんの心に行っていないのです。
すぐシャッターを下ろして、食べたらと返しているのです。
お腹がすいたに行っていないのです。なんと寂しいことをしていることか!
常に、焦点が相手の心に向いているか?
自分の中に向いているか?よく観察していきたい。
そして、相手の心に向きあいたい。

Mさん 「どんな歩き方しているの?どんどん音するね」
私   「かかとで歩いてるかな」

このことを検討会で出したら、Mさんは「うるさい!」と言いたかったようで思っていることと言ってることが違うねと皆で大笑いです。
Rさん曰く「静かに、寝たかったのじゃない」とまた皆で大笑い。
その人は何を言いたいのか探っていくの楽しい。
人の言葉の背景には必ず心ありです。さしずめ、人あれば心あり、
ここ掘れワンワンですかね。

 
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マイライフセミナー開催について

<サイエンズ>の入門コースとして、マイライフセミナーを開催しています。
2014年11月~2015年5月までの開催日程をお知らせします。

開催日程
2014年 11月22日(土)~27日(木)
※参加申し込み受付中 
2015年 
2月 6日(金)~11日(水)
3月20日(金)~25日 (水)
5月 1日(金)~ 6日(水)

ところで、<サイエンズ>って 何?
サイエンス(science 科学)の間違いではないです。

<サイエンズ(SCIENZ) >という言葉は、
Scientific Investigation of Essential Nature
(科学的本質の探究)の頭文字、"SCIEN" と、
Zero(ゼロ・零・原点・無・空などの意味)によるものです。
人の言動や、あらゆる事について、「分かった」としないで、ゼロから、その背景や元にある内面・真相・原理を知ろうとする考え方を「サイエンズ」と呼んでいます。
サイエンズは、人間の知能を最大に活かして、科学的に本質を探究しながら、実現をはかる考え方を表しています。
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