10月コース開催レポート

気がつけば、もう晩秋に入っている。
9月末の御嶽山の噴火以来、台風18,19号の日本列島縦断など自然と人為の調和とは見えない現象がつづいた。
亡くなられた方々に合掌。

10月サイエンズスクールは、内観コースはじめ各人内面の成長をテーマに各種コースに多くの人が参加した。

○10月開催レポート
<内観コース >     10/5~10/11
 今回は1週間の参加者が4人、うち20代の青年2人が参加した。短期内観には、4名の人が参加した。

<自分を知るためのコース>  10/12~10/18
 女性3人が参加した。
      
<人を聴くためのコース>   10/11~10/14
 期間は短いが、密度の濃いコースだった。“聴く”が実現するにはまず、“自分の聴く”がどうなっているかを知るところから。
 
<自分を見るためのコース>  10/20~10/23 
  男性2人、女性2人で、自分の実例を出しながら、“自分を見る”とはどういうことか、具体的に検討した。

       
○参加者の感想の抜粋を紹介します

<自分を知るためのコース>
50代 女性
一週間が、あっという間だった。(中略)
検討したことのほとんどは、「自分の中で起ったり認識したりしていること」と、「事実、実際は?」を分離することに終始するように思われた。
最初 なかなか自分の中に落ちていくかんじ、確信をもてるかんじになりにくかったのであるが、例題をあれこれ変えていただいたり、図にしていただいたり、自分以外の参加者の話を聞くことや、夜 一人で振り返ったり観察したりすることで、だんだんに自分の細胞に溶けてゆくように感じた。

自分はいつも、「自分の出す選択や答えに自信がない」と感じたり、「どうして『これが確かだ、間違いない』と(他の人は)決めれるんだろう?」と思うことが多かった。
自信がないというのは、自分の思うことや感ずることが心もとないということではなくて、結果(事実)がどうなるかわからないのに、相手がどう捉えるか反応するかわからないのに、明日何が起こるかわからないのに、、、という種類のものだったのだけれど、自分の確信の持てなさや疑問のありかが少しはっきりしたような気がして 安心することができた。

自分にも決めつけや思いこみはもちろんあり、これからもそれに気づくたび 自分をみつめたり 検討したりする材料としてゆけばよいのだと思えたり、細かいことはあるにせよ、とても強いきめつけや思い込みの例は、だいたいが「過去 こんなことがあったな」と振り返る中にあり、これからもこのまま 決めつけや思いこみをだんだんなくしてゆけるといいな、と感じた。

自分にはそれ以外に、触れるとつらかったり 反応したりする部分がいくつかあるな、ということが今回の検討を通してよりクローズアップされたように感じ、そこをどうしてゆくか、別の検討課題として(根っこが 決めつけや思いこみに由来する部分と、違う種類のものもあるな、と自分では感じた)と
認識されたので、それもこれからのコースや内観や、自分の日常の中でみてゆければいいな と思う。

子供の頃から 何がきっかけだったか、まるで呪文のように「ほんとうのこと。本当のことが知りたい」と思い続けてきたことが、「事実、実際を知りたい」ということだったんだな、と最終日に半ば確信のように感じる瞬間があった。
これから 検討し続けてゆくことと、このまま進んでゆけばいいのだな ということの両方に出会うことができた一週間だった。


<人を聴くためのコース>
60代男性
心を聴こう、聴こうとしてきたが、何を聴いてきたのでしょう?
言葉を聴いて、それに反応して、あれやこれやと想い巡らし、自分の中で治まっている恰好で、相手の心に届く以前の状態です。本当に相手は何を言いたいのでしょうか?
耳を傾ける、そこに到るには、自分の中のカラクリを理解して、ようやく触手が伸びていないことが自覚できる。

Yさん「今日はお腹がすいたわ」
私  「何か食べたら」

こんな会話をしたのですが、全然、Yさんの心に行っていないのです。
すぐシャッターを下ろして、食べたらと返しているのです。
お腹がすいたに行っていないのです。なんと寂しいことをしていることか!
常に、焦点が相手の心に向いているか?
自分の中に向いているか?よく観察していきたい。
そして、相手の心に向きあいたい。

Mさん 「どんな歩き方しているの?どんどん音するね」
私   「かかとで歩いてるかな」

このことを検討会で出したら、Mさんは「うるさい!」と言いたかったようで思っていることと言ってることが違うねと皆で大笑いです。
Rさん曰く「静かに、寝たかったのじゃない」とまた皆で大笑い。
その人は何を言いたいのか探っていくの楽しい。
人の言葉の背景には必ず心ありです。さしずめ、人あれば心あり、
ここ掘れワンワンですかね。

 
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