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不安や警戒心の元、固定した「考え」を知る探究を!

人に対して不愉快な感情が出てくるのは何故でしょう?
人に対する警戒心からかもしれません。
自分自身を観察していくと、自身の育ちの中で不安や恐怖の体験から警戒心を身につけ、自分を守ろうとしてきた実態が見えてきます。
観察によって、そんな自分自身が見えはじめると、自分の不自然さに気づきいてきす。
そして、安心できる環境、満足しながら暮らせる環境、本来の育ちの環境づくりへ、そうしたい気持ちが自然と湧いてきます。
健康な暮らしは、「自分を知る」ことからのスタートです。
3月24日からサイエンズスクールで開催された、「自分を知るためのコース」参加者の感想の一部を紹介します。


20190403_170543-300.jpg◆不安や警戒心が、身を守る考えをつくり、自分自身を縛っている!

自分の中で見えてきたこと
★「嫌い」について
この間、「この人嫌い!」って思うことが何度かあった。
どうなっているのだろう?
「この人、私を受け容れてない」と思う時に、「この人嫌い」が出てくる。
その人が怖くなる、邪魔になる。
なんで怖いんだ?なんで邪魔になるんだ?
“自信のある考え”をやっていて「人に認められることが安心」という考えが見えてきた。
私を受け容れない人は、その安心が脅かされるように感じてしまうんだ。
その人は私の安心を脅かす、私の安心を守ろうとして「嫌い!」と反応する。
「嫌い」は、不安、恐怖からきている。
そしてその不安は、「人に認められることが安心」としている私の“信じている考え”が生み出している。
「不安」「嫌い」がどうなっているか、少し明らかになった。

★「できない」について
自分の考えで自分を縛っている。
「あなた嫌い!と面と向かって言えない、できない」
実際は言うことも言わない事も出来るけど、「それはしちゃいけない、絶対してはいけない」という考えが自分を縛る。(50代女性)


◆人間の考えで“できない”と決めている窮屈な自分、固定~の解放を!

5日目、“自信のある考えについて”がその夜の宿題テーマで、その日までは“できない”の固定が強かったけれど、やってもいいし、やらなくてもいいとなった時に出来ないという自信が揺らぎ、決めたことに随分頼っていることに気付く。
少し不安を持ったけれど、縛られていた・縛っていたものから解放されるような感覚を持った。
その頼っていたことが“人間の考えだ”と知ると、ねばならないが無くなり、人間の考えに囚われずに、実際・事実をそのまま見て、知って受け止められると思った。
そうするとただそのひとのどうしたいかの気持ちが元から出てくるのだ、と頭の理解でなく底のほうから出てきた感覚だった。(40代女性)
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◆「消し忘れ」というフィクッションを、事実にしている「考え」とは?

~実際はどうかに関心があるだろうか~
家のリビングのテーブルの下に、足元を温めるための小さな電気ストーブが置いてある。
ある日夜中に目が覚めて、リビングを通ったらストーブが点いていた。
それを見て「あ、消し忘れている」「私は消したから、息子が使ってそのまま点けっぱなしにした」と思い、一言、言いたくなって、
朝、「ストーブ点けっぱなしになってたよ、気をつけてね」と息子に言った。
すると息子は「ウニ(飼っている猫)がストーブの前に座っていたから点けておいた」と答えた。
それを聞いて「私の勘違いだったんだ、息子は優しいなあ」と思った。

このことを人に話す時、「私がストーブ点けっぱなし、消し忘れだと見たけれど
実際は息子が猫のために点けてあったんだよ」というふうに(実際)という言葉を使っていた。
ここでいう実際は、ストーブの実際、息子の実際、そして私の実際もある。
ストーブとしているものの実際は、言葉で表現するとしたら、
「消しても消さなくてもいい」というようなものだろうか。
ストーブは点けてあってもいいし、消してもいい。
それに対して私は、「電気は使ってなかったら消した方がいい」という考えを
、自分の考えだという自覚がなく、暗がりに赤くなっている様子を見て、
「消し忘れ」という事実を作り出していた。
そして、息子は消し忘れたのではなく、あえて点けていたのだ。
そしてその時の私の実際は、一人で解釈して一人で「節電しなくちゃ」「一言言わなくちゃ」とバタバタ動いている。(60代女性)
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◆不安や警戒心の元にある、固定した考え!からの解放

カレーを〇〇さん(生活スタッフ)に温めてもらった。
〇〇さんが持って帰ろうとしていたけど、カレーはもうないか聞いたら取り出して鍋に移して温めてくれた。
おなかいっぱいになった時、まだカレーが鍋の中にあった。
鍋の中に入っているカレーを見て、カレーが残ったらまずい!と思って、残さないように周りの人にカレーを食べないか聞きまわった。
鍋に入っているカレーを残ったカレーと見てて、〇〇さんが本当は持って帰りたかったものを残してしまった。
残っているカレーを見たらせっかく持って帰らずに温めてくれたのに嫌な気持ちになる。
中学、高校、大学の時、親が用意してくれたごはんを外食などで食べないことがあった。
そういう時にお母さんは、せっかく作ったのにと言っていた。
僕はその言葉を聞くのがとても嫌だった。
自分が悪いことをして、お母さんに責められたように聞いていた。
だから、なるべくその言葉を聞かないように、おなか一杯でもなるべく食べるようにしていた。
せっかく温めたのに。
こういうことをしたら、相手からこう思われる。
それが実際のことになってる。
カレーを残り物としてみていたり、本当は持って帰りたかったと認識していたり、残したら悪く見られるということは、自分の認識・感覚・考えじゃなくて実際になってて、それに合わせて行動する。
自分が認識したことを事実化しているときって、事実ではないものを事実としてみようとする。言い換えれば固定できないものを固定しているつもりになっているともいえるかな。
固定しているつもりのものに合わせて、無理やり自分や相手を動かそうとする。

自分の考えとか認識とか感覚だという自覚がないから、それが実際になって、その事実化したことに対して反応する。

自分が認識したこととは関係なく、実際は決められたものは何もなく変化しているし、自由に動いている。
固定があるのは宇宙上で、人間の頭の中(意識上)だけだ。
考えすらも固定することはできないか。
そうすると固定できるものは何もないな。


夕食で魚を△△△さんが3個もとった!
それをみたとき、足りなくなったらどうしようと不安になる気持ちが出てきた。
だいたいそういう考えの根拠って怖さとか恐怖感かも。

できないことを具体的にいくつも挙げてみた。
休憩中一人でパンケーキを全部食べられない。
・・・・
・・・・
怒ったときとか悪感情がでたとき、そのままそれを出すことが出来ない。

全部見てみると、人からどう思われるかとか見られるかといことを気にしていた。
行為自体をできないわけではなく、その行為をすることによってどうみられるかという考えの方に不安や怖さを感じてできないとなる。
それはそれをしたらどうなるか知っている状態ともいえるだろう。

そういう怖さとかこうなるかもしれないという不安をめちゃくちゃ大事にして生きている。
固定したくなるもとには不安や恐怖がある。
固定して、安心。
普段から感じていることを大事にしてるから、求めるものも感じられるものを求める。

自分の考えを大切にしている。

今回、考えであることがもっと見えてきた。
日常過ごしながら、もっと色々試しながら過ごしていきたい。(20代男性)
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