不安や警戒心の元、固定した「考え」を知る探究を!
人に対して不愉快な感情が出てくるのは何故でしょう?
人に対する警戒心からかもしれません。
自分自身を観察していくと、自身の育ちの中で不安や恐怖の体験から警戒心を身につけ、自分を守ろうとしてきた実態が見えてきます。
観察によって、そんな自分自身が見えはじめると、自分の不自然さに気づきいてきす。
そして、安心できる環境、満足しながら暮らせる環境、本来の育ちの環境づくりへ、そうしたい気持ちが自然と湧いてきます。
健康な暮らしは、「自分を知る」ことからのスタートです。
3月24日からサイエンズスクールで開催された、「自分を知るためのコース」参加者の感想の一部を紹介します。
◆不安や警戒心が、身を守る考えをつくり、自分自身を縛っている!
自分の中で見えてきたこと
★「嫌い」について
この間、「この人嫌い!」って思うことが何度かあった。
どうなっているのだろう?
「この人、私を受け容れてない」と思う時に、「この人嫌い」が出てくる。
その人が怖くなる、邪魔になる。
なんで怖いんだ?なんで邪魔になるんだ?
“自信のある考え”をやっていて「人に認められることが安心」という考えが見えてきた。
私を受け容れない人は、その安心が脅かされるように感じてしまうんだ。
その人は私の安心を脅かす、私の安心を守ろうとして「嫌い!」と反応する。
「嫌い」は、不安、恐怖からきている。
そしてその不安は、「人に認められることが安心」としている私の“信じている考え”が生み出している。
「不安」「嫌い」がどうなっているか、少し明らかになった。
★「できない」について
自分の考えで自分を縛っている。
「あなた嫌い!と面と向かって言えない、できない」
実際は言うことも言わない事も出来るけど、「それはしちゃいけない、絶対してはいけない」という考えが自分を縛る。(50代女性)
◆人間の考えで“できない”と決めている窮屈な自分、固定~の解放を!
5日目、“自信のある考えについて”がその夜の宿題テーマで、その日までは“できない”の固定が強かったけれど、やってもいいし、やらなくてもいいとなった時に出来ないという自信が揺らぎ、決めたことに随分頼っていることに気付く。
少し不安を持ったけれど、縛られていた・縛っていたものから解放されるような感覚を持った。
その頼っていたことが“人間の考えだ”と知ると、ねばならないが無くなり、人間の考えに囚われずに、実際・事実をそのまま見て、知って受け止められると思った。
そうするとただそのひとのどうしたいかの気持ちが元から出てくるのだ、と頭の理解でなく底のほうから出てきた感覚だった。(40代女性)
◆「消し忘れ」というフィクッションを、事実にしている「考え」とは?
~実際はどうかに関心があるだろうか~
家のリビングのテーブルの下に、足元を温めるための小さな電気ストーブが置いてある。
ある日夜中に目が覚めて、リビングを通ったらストーブが点いていた。
それを見て「あ、消し忘れている」「私は消したから、息子が使ってそのまま点けっぱなしにした」と思い、一言、言いたくなって、
朝、「ストーブ点けっぱなしになってたよ、気をつけてね」と息子に言った。
すると息子は「ウニ(飼っている猫)がストーブの前に座っていたから点けておいた」と答えた。
それを聞いて「私の勘違いだったんだ、息子は優しいなあ」と思った。
このことを人に話す時、「私がストーブ点けっぱなし、消し忘れだと見たけれど
実際は息子が猫のために点けてあったんだよ」というふうに(実際)という言葉を使っていた。
ここでいう実際は、ストーブの実際、息子の実際、そして私の実際もある。
ストーブとしているものの実際は、言葉で表現するとしたら、
「消しても消さなくてもいい」というようなものだろうか。
ストーブは点けてあってもいいし、消してもいい。
それに対して私は、「電気は使ってなかったら消した方がいい」という考えを
、自分の考えだという自覚がなく、暗がりに赤くなっている様子を見て、
「消し忘れ」という事実を作り出していた。
そして、息子は消し忘れたのではなく、あえて点けていたのだ。
そしてその時の私の実際は、一人で解釈して一人で「節電しなくちゃ」「一言言わなくちゃ」とバタバタ動いている。(60代女性)
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