人のための社会を

人は寄り集まって、社会を作ってきました。
今も、これからも、社会の中で、生きていきます。
現代社会は、複雑化して、多くの問題を抱えていますが、
本当は、どんな社会が、いいですか?
まずは、じっくりと、自分の社会観を調べてみましょう。
「社会を知るためのコース」の参加者のレポートの抜粋を紹介します。

心は、いつでも正直だ。
心は、決して嘘をつかない。
考えで心を捻じ曲げるから、
「心でないもの」を持ち込むから、
おかしくなる、親しくなくなる、話し合えなくなる。
心に基づいて生きていくことができるのが「人らしさ」だと、私は思う。
中略
『人のための社会をつくる』。
「何もしなくてもよい」観点。
何でも言える、何でも聴ける人間関係で、気持ちを言う、気持ちを聴くこと。
必要なのは、おそらく、たったこれだけ。
どこかの誰かがやってくれるのではない。
そういう社会を望むならば、自分がそうなること。
そういう社会を望むならば、それを望む人と、なり合っていくこと。
私自身も、「社会」なのだ。(20代男性)

社会についてじっくり考える機会が人生で初めてやってきた。
今まで物事の本質とか、人間の本来性とか、やんわりその内容に触れて検討機会があったのに既存の社会観人間観の中でぐるぐる考えて訳もわからずただ道に迷うだけだった気がする。まぁ、それくらいの衝撃というか、すごいことやなぁ。
初日の「責めるとは」はとても重要なテーマでこれが解決すれば世界から争いが無くなると本気で思っている。
考えていくと「責めるのは良くない!」「責めるのはやめよう!」としても解決しないというのは分かる。何かもっと元にある人間観というベースからなんじゃないかというのが見えてきた。
中略
「社会は何もしなくてもよい」
何もしなくてもよいと本当に何もしなくなるのか。
お互いのやりたい気持ちだけでやる社会は実現し得ないのか。
もともとは人の集まりである社会において自分にも他にも強いて、社会にも強いて縛って、それで人を動かそうとする。人を動かすものはその人の意思でしかないのに、それを無視して奴隷のような扱いをする。そんな恥ずかしい行為。
これこそものすごく無理のあることなんだということが浮かび上がってくる。
何もしなくてもよいのだから、ものすごく楽だなー
やりたいだけだと、どんどんやりたくなるなー
どんどん検討したい研究したい感じだし
なんでも言ってもいいからどんどん言える感じ
やりたいことだらけ
楽しみだなー(30代男性)

一人一人が自分の気持ちと意思で動くだけ。
一人一人の気持ちを、感情を、考えを表明するのを妨げるものは何もない。
すべきことは何もない。何もしなくてもいい。
ただ自分の意志でやろうと決めたことをやるだけ。
気持ちは変わる。口に出してみると、誰かに聞いてもらうと、その瞬間に何かが変わる。誰かの話を聞くと、自分の心がそれに反応する。その人のやりたいことが自分のやりたいことになったりする。
これが「自分と人の心は一つ」ということか。自分の中に固定や隔ての無い状態というのはこういうことか。
こういう心の状態でみんなの思いや考えを出し合って、一緒に何かをしたら、どんなことになるのだろう。想像するだけでワクワクする。
僕がやりたいのは、まさにこれだった。(50代男性)
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